週末は運よく梅雨の晴れ間となり、早速ホンダCBR650Rでツーリングに出かけました。
初めて行きましたが、丘陵地の里山的な環境の中に古民家が多く移築されていて、まるで江戸時代の山村のような風景が広がり、のんびりした気分で散策できました。
■アクセス
面積26.6haの広大な公園で、大きめの無料駐車場が設けられています。
鉄道の最寄駅は近鉄郡山駅かJR大和小泉駅で、駅からバスだそうです。
※アクセスについて、詳しくはこちらでご確認ください
バイクですが、駐車場入口すぐ横の駐輪スペースに置けました。自転車と共用で、十数台は駐車できそうです。
■古民家が移築された公園
この公園の特徴は、江戸時代に作られた奈良県内の9軒15棟の古民家が移築、展示されていること。古民家の中に入って、昔の暮らしの様子に触れることもできます。
公園には家族連れも多く来ていて、園内に遊具はありませんでしたが、子供たちは古民家に入ったり虫とりや芝生広場で遊んだりと、みんな楽しそうでした。
(※公園内に売店等はありませんでした)
■緑の中を散策
公園をぐるっと回る遊歩道があります。森のような丘陵地なので、散策すると自然の中を気持ちよくウォーキングできた気分になりました。
かわいらしい野鳥の鳴き声も聞こえました。
歩いていると、湿地にキレイな黄色い花が群生していて風景のアクセントになっていました。花に詳しい訳ではありませんが、黄菖蒲(キショウブ)でしょうか?
「しょうぶ園」に着きました。花の時期は終わったようですが、緑が瑞々しく、小さな水車小屋もあって、のどかな初夏の里山のような風景が広がっていました。
■民俗博物館
どんどん進むと公園内にある博物館に到着。入って見ると、この地域の昔の民具などが展示されていました。公園内の古民家も、この博物館の展示物の一部という位置づけのようですね。
この日は暑かったので、博物館内で休憩できて助かりました。
※博物館について、詳しくはこちらでご確認ください。(園内マップもあります)
■経営伝習農場
博物館の近くに、石碑がありました。
石碑によると、この公園は「奈良県立経営伝習農場」の跡地に整備されたようです。
少し調べてみると、経営伝習農場は農業の担い手を育成するための学校のようなもので、戦後、各県に設置されていたそうです。
経営伝習農場は、のちに農業大学校となっていきました。奈良県立経営伝習農場も橿原市に移転し「奈良県農業大学校」となったのですが、2016年に改編され「奈良県立なら食と農の魅力創造国際大学校」として桜井市に移転、開校しました。
この大学校には、農業の担い手を育成する学科だけでなく、農業や奈良の食材の知識を持つ料理人を育成する学科もあるそうです。
校名を含め、農業の世界にも時代の変化を感じます。
古民家と博物館のある里山の公園と、かつてここにあった農業の学校。ともに今も奈良の魅力を伝え続けていますね。