「紀の川」は奈良県内に水源を持ち、和歌山県北部を流れる一級水系。
この川沿いの高台に延びる広域農道「紀の川フルーツライン」は、バイクでとても気持ち良く走れる快走路でした。
自分はバイクを手放したあと関西に引っ越してきたので、関西のツーリングスポットに詳しくありません。そのため走りに行く時はGoogleマップで適当な目的地を探すのですが、今回の「紀の川フルーツライン」も偶然目に留まった道です。
走りに来ているバイクが多かったので、関西のバイク乗りの間ではそれなりに有名な道なのだと思います。
■紀の川フルーツライン
紀の川フルーツラインは起点の橋本市から九度山町、かつらぎ町を経て紀の川市まで延びています。今回は橋本市からかつらぎ町までを往復しました。
主に直線と緩めのカーブで構成されていて走りやすく、また高台なので見晴らしも良いルート。アップダウンも多く、楽しく走れる道ですね。
■高台の快走路
起点となる交差点から見える、カーブした上り坂が入り口です。交差点の写真を撮っている間にも、バイクが何台も入っていきます。
日曜の昼前でしたが交通量は少なく、上り坂でスロットルを開けるため、入り口からワクワクします。
すぐに見通しのいい道になり、爽快に走れます。何とか理性を保って、安全運転を心がけました。余り飛ばすと風景を楽しめませんしね。
眺めや走りを楽しんでいると、かつらぎ町の通行止め地点まで到着しました。ここから紀の川市内のルートにつながる地点までは、まだ工事中で供与されていません。
ここで引き返し、橋本市の起点に戻ります。
※2023年5月28日追記:紀の川フルーツラインは2023年4月1日に全線開通しました。
フルーツラインの名のとおり、道沿いには果物畑が。 特に九度山町内に多くあるように感じました。
少しだけ停めさせていただいて果樹を拝見すると、柿の木でした。
和歌山県は柿の生産量が長らく日本一。その和歌山県内でも、この紀ノ川沿いの地域が最大の産地です。この地域産の富有柿を食べたこともありますが、実が大きくて立派で、味も大変おいしいです。
ちなみにこの地域は柿以外にも、桃、いちじく、キウイフルーツ、ぶどう、柑橘類ほか沢山の種類の果物が育てられている「フルーツ王国」。
そして、紀の川フルーツラインの正式名称は「紀ノ川左岸広域農道」で、道の整備目的はそうした農家の皆さんの車両が走ることを主眼としています。今は空いているこの道も、収穫期になると軽トラ等が増えて活気づくのでしょうね。
〇JAタウン「JA紀北かわかみ 腕自慢」
■直売所「くにぎ広場」
紀の川フルーツラインの起点にほど近いところまで戻ってくると、「くにぎ広場」と言う農産物の直売所がありました。
店内に入ると、地元の農産物や特産品が売られていました。数量限定の日替わり弁当もあったので、それを昼食に購入。店外のテーブルで、おいしくいただきました。
〇くにぎ広場HP
今回は、久しぶりにバイクで快走路を走ることができました。走行時間も往復で40~50分と手頃に楽しめるルートです。検索するとツーリング動画もたくさん出てくるので、やはり人気の道なんでしょうね。
また走りに行きたいです。