約2000年前の弥生時代の遺跡が広い公園に整備されていて、満開の桜が堪能できました。近くにはご当地ラーメンで有名なお店もあり、セットで楽しめた1日でした。
奈良と言うと飛鳥時代以降の史跡や寺社仏閣のイメージが大きいですが、弥生時代の遺跡もあるんですね。冬の間に地図で見つけて春になったら行ってみようと思っていた場所で、「唐古・鍵遺跡 史跡公園」という所です。
■アクセス
バイク、車なら京奈和自動車道「三宅IC」から東へ10分ほど。駐車場と駐輪場もあります。
鉄道なら近鉄橿原線「石見駅」から徒歩約20分。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
〇唐古・鍵遺跡 史跡公園 公式ホームページ
■のんびりできる広々とした公園
唐古・鍵遺跡 史跡公園は、その名の通り遺跡のある場所が公園になっています。展示施設が建てられていたり、各所に説明書きが設置されていたりもしますが、ピクニックにちょうどいい緑豊かな原っぱといった印象です。この日も家族連れやグループ客が大勢訪れていました。
橋から見て左手のほうに桜がたくさん咲いていたので、まずそちらに向かいました。何か建物も見えます。
桜の木が植えられていたのは四角い池の周り。池をぐるりと取り囲む桜並木はちょうど満開で、見事なものでした。しかし、それより気になったのは珍しい形の楼閣。うずまき状の飾りが独特で、中国っぽい感じを受けます。説明によるとこれは「復元楼閣」で、遺跡から発掘された土器に描かれていた絵画を元に復元されたものとのことです。弥生時代の建築技術の高さや、そのデザインから中国とのつながりがあった可能性もうかがえるとのこと。ここは当時かなり栄えた場所だったようですね。
池を取り囲む道沿いに植えられている桜が満開なので、美しい花のトンネルになっていました。花見客も大勢いて皆楽しそうな様子。偶然ですが良い日に来たと思います。
池の周りは一面の原っぱ。新緑がきれいです。遺跡は埋め戻され、辺り一面が緑で覆われているので、楼閣以外はあまり遺跡を意識することはありません。のんびりとした景色が広がっているのですが、弥生時代の風景を再現することも公園化の目的の一つだそうです(※桜並木は別でしょうが・・・)。
このほか、写真はありませんが遺構展示情報館などもあって、約2000年前の様子に思いを馳せることができます。当時ここは日本最大級の集落だったとのことで、奈良の地はずっと昔から栄えていた場所だったんですね。
■天理ラーメンの有名店
さて、この史跡公園から北へ歩いて2、3分の所に「彩華ラーメン」の田原本店があります。彩華ラーメンは奈良県や大阪府の道沿いに時々見かけるお店で、いつ見ても駐車場が結構混んでいるので以前から気になっていました。ラーメンにはあまり詳しくないのですが、ホームページによると奈良のご当地ラーメン「天理ラーメン」のお店で、天理市にある本店のほか奈良県内や大阪府内などに店舗があるそうです。ちょうど良い機会なので行ってみました。
詳しくはお店の公式ホームページでどうぞ。
〇彩華ラーメン公式ホームページ
お店に入るとお昼時ということもあって既に数組の客が待っていましたが、回転は速めで10分ほどで案内されました。カウンター席に座り注文したのはサイカラーメン・小と、トッピングの半熟煮玉子、焼きギョーザ(6ケ)です。
天理ラーメンの特徴はたっぷりの白菜だそうですが、麺を覆いつくしていますね。早速食べてみると、なんとも言えない美味しさです!ニンニクの効いた醤油系のスープに唐辛子のピリッとした辛さ。そしてそこに白菜を中心とした野菜の甘みがブレンドされ、豊かな旨味を出しています。白菜は柔らかく、麺は口当たりと喉越しが良く、大変美味しくいただきました。
ただ、ラーメン鉢がやや浅めなので、がっつり食べたい人は「大」や「特大」が良さそうです。自分は(写真には写っていませんが)焼きギョーザ(6ケ)も注文していたので、「小」でも大丈夫でした。
このお店と史跡公園の間には道の駅「レスティ唐古・鍵」もあり、立ち寄ってみたところ地元の特産品なども色々販売されていました。ここもオススメです。
満開の桜とご当地ラーメン。天気は花曇りでしたが、両方一遍に楽しめた一日となりました。