10月に入っても続いていた残暑がようやく終わり、一気に秋らしくなりました。あまりの猛暑にバイクで出かけることを(近所以外は)ずっと控えていましたが、これでやっと再開できます。
さて、今回出かけた先は、大阪港にある人工島・夢洲(ゆめしま)。3年半後に大阪・関西万博が開かれる場所です。今月に入り、アラブ首長国連邦でドバイ万博が始まったというニュースを目にして、次の2025年の開催地・大阪は今どんな状態なのか、見てみたくなったのです。
<ドバイ万博 日本館 公式サイト>
■夢洲(ゆめしま)へのアクセス
夢洲へ行くには舞洲(まいしま)から夢舞大橋を渡るか、咲洲(さきしま)から夢咲トンネルを通って入ります。どちらも歩道は無さそうで、徒歩で訪れることは難しいようです。
この夢洲は1977年から埋め立て工事が始まり、1988年に策定された「テクノポート大阪」計画によって、隣接する人工島・舞洲、咲洲とともに大阪の臨海新都心となるべく開発される予定でしたが、バブル崩壊とその後の景気低迷でまちづくりは頓挫。夢洲で整備できた施設はコンテナターミナルだけで、島は「負の遺産」と化していたようです。
しかし広大な空き地を逆手に取って万博の開催地になったことと、IR(カジノやホテルなどからなる統合型リゾート)の誘致を行っていることから、再び脚光を浴びるようになりました。
■大阪・関西万博について
名称:2025年日本国際博覧会
略称:大阪・関西万博
テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン
開催期間:4月~10月
来場者数:2820万人を想定。
経済波及効果:約2兆円と試算
<2025年日本国際博覧会協会 公式サイト>
■夢洲の今
夢洲に入るには夢咲トンネルを使いました。トンネルを抜けると道はそのまま島内のメインストリートになり、右手(東側)にはコンテナターミナルが、左手(西側)には荒涼とした埋立地が広がっていました。
トンネルを抜けて少し走ると、このようなプレハブの事務所が現れます。工事を請け負っているジョイントベンチャーのものです。
看板によると、今は土地の造成中。まだ公式サイトでパビリオンの出展募集が掲載されている段階ですから、本格的な開発はまだまだこれからですね。
フェンスの向こうに広がる埋立地に入るゲートは工事関係車両しか出入りできないようなので、一般道で行けるところまで行ってみました。
今は土砂ばかりの風景ですが、招致段階のイメージ図ではこのような予想になっています。
開催決定後の今は、2025年日本国際博覧会協会がプロモーション動画を公開中。イメージ図が少し変更されています。
今も語り継がれる1970年の大阪万博の開催時とは時代も環境も異なりますが、開催される以上は、無事に成功することを祈りたいですね。
■夢洲唯一の商業施設
いま夢洲にある施設は、コンテナターミナルと工事関係を除くと、セブンイレブンが1軒あるだけ。砂漠の中のオアシスのような存在です。
セブンイレブンで少し休憩している間に、スポーツバイクやスポーツカーなど走りが好きそうな車両が何台もこの駐車場を利用していきました。夢洲を経由すると位置的にどこへ行くにも遠回りになってしまうはずなので、走りを楽しむため市内を流しているのだろうと思います。ちょうど良い休憩ポイントになっているのでしょうね。
■3年半後と、その先は・・・
夢洲内を見終わったので、対岸にある舞洲から夢洲を見ようと思い、夢舞大橋を渡って舞洲シーサイドプロムナードに移動しました。
今はまだ荒涼とした埋め立て地の風景ですが、3年半後には万博会場が完成し、景色は一変するでしょう。更に、巨大なIRもできるかもしれません。
万博開催やIR誘致に対しては、様々な観点から是非や賛否など多くの意見が出されているのも事実です。
ゴミや建設土砂で海を埋め立て造りあげた人工島・夢洲。
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ですが、開催地である夢洲の未来は果たして・・・。